チモシー新品種「なつさかり」の育成

書誌事項

タイトル別名
  • チモシー シン ヒンシュ ナ ツサカリ ノ イクセイ

この論文をさがす

抄録

チモシー「なつさかり」は、1988年から2003年にかけ北海道立北見農業試験場(農林水産省牧草育種指定試験地)で育成された。2001年から2003年に「北見22号」の系統名で各種の検定試験を行い、2004年3月チモシー北海道合第9号として北海道の優良品種に登録され、更に2004年7月チモシー農林7合号「なつさかり」として農林水産省に命名登録され、現在種苗法に基づく品種登録を申請中である。本品種は北海道立北見農業試験場育成の4品種・系統及び海外から導入した2品種に由来する9栄養系の組合せによる合成品種法により育成された。本品種の最も重要な特性は、早晩性が晩生で、従来の晩生品種「ホクシュウ」より耐倒伏性と斑点病抵抗性が強いことである。収量はやや多く、混播適性がやや良好である。適応地域は北海道一円で、年間2回の採草利用に最も適し、1番草の収穫適期が最も遅い採草用品種として栽培することにより、良質で多収な粗飼料生産が可能となる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ