携帯型高周波式含水率計によるヒノキ柱材の水分管理方法の検討

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  • ケイタイガタ コウシュウハシキ ガンスイリツケイ ニ ヨル ヒノキ ハシラザイ ノ スイブン カンリ ホウホウ ノ ケントウ

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抄録

携帯型高周波式含水率計により,ヒノキ柱材の含水率を性格に把握し,適正な水分管理を行うことを目的に試験を実施した。1年間室内に放置し,平衡含水率となったヒノキの短柱を用いた測定では,試験材の全乾比重と含水率計設定比重の差が大きいほど,含水率計測値の全乾法含水率に対する誤差も大きい傾向を示した。また,試験材の全乾比重に応じて,含水率計の設定比重を変更すれば,比較的正確な値を得られることが確認できた。しかし,実際の生産現場で,測定材の全乾比重を把握することは困難であることから,含水率計設定比重を一定として含水率計含水率を測定し,測定材の重量と寸法から求められる比重を同時に求め,この両測定値から全乾法含水率を推定する方法を提案し,その適合性について検討を行った。その結果,含水率計の測定値に比べ,より正確な全乾法含水率の推定が可能であると考えられた。

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