水稲品種の根系発達におよぼすアンモニア態窒素と硝酸態窒素の影響

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  • スイトウ ヒンシュ ノ コンケイ ハッタツ ニ オヨボス アンモニアタイ チッソ ト ショウサンタイ チッソ ノ エイキョウ

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抄録

施肥窒素の化合形態が水稲の根系におよぼす影響を解明する一環として、水耕栽培における窒素源としてのアンモニア態窒素と硝酸態窒素の施用効果を生態型が異なる9品種で比較した。その結果、硝酸態窒素施用で根系発達の優れる品種が3種の外国稲に認められた。そこで、該当品種(IR24)と対照品種(コシヒカリ)の根系発達についてより詳しく比較検討した。播種後75日目までの水稲の生育は、コシヒカリではアンモニア態で、IR24では硝酸態で有意に優れた。また、根系の長さの差は節根数と根の分枝程度の差から生じていることが示唆された。さらに、品種により根系発達におよぼす施肥窒素の化合形態の影響度合いが異なることが示された。しかし、生態型および根系形態の違いと生育の差には、一定の傾向は見られなかった。

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