稲わら及び稲わら堆肥連用水田の地力窒素発現予測による施肥窒素量削減

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  • イネワラオヨビ イネワラタイヒ レンヨウ スイデン ノ ジリキ チッソ ハツゲン ヨソク ニ ヨル セヒ チッソリョウ サクゲン

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抄録

稲わら及び稲わら堆肥を長期間連用している中粗粒灰色低地土水田において、水稲栽培期間中に発現される地力窒素量を、速度論的解析法とpH7.0リン酸緩衝液抽出比色法から予測し、その予測値と水稲の最適窒素吸収量から算出した元肥と追肥の不足窒素量を、化成肥料で補う施肥法について検討した。1.稲わら区、稲堆肥区とも、地力窒素発現実測値は、幼形期では発現予測値を上回っていたものの、成熟期では、予測値とほぼ一致した。幼形期に実測値が予測値を上回っていたのは、入水前の最大連統無降水日数が9日間と長く乾土効果の影響が大きかったことと、気温が平年値より高めに推移していたためであると考えられた。2.乾土効果の発現により、予測より元肥窒素量が増加、追肥窒素量が減少した。しかし、対照区と同等以上の収量および品質を確保でき、本試験の施肥法は有効な手段であると考えられた。3.本試験の施肥法により、施肥窒素量が35%から最大で60%程度削減できた。

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