カルシウム施用がダイズのしわ粒発生に及ぼす影響

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  • カルシウムシヨウ ガ ダイズ ノ シワツブ ハッセイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

山形県の大豆作付面積は8,200ha(2003年)を超えているが,収量・品質が不安定で,実需者ニーズが低い状況である。また品質面では汚損粒としわ粒が問題となっている。汚損粒はコンバイン作業によることがほとんどと考えられ,しわ粒については,発生原因の解明と発生防止策が求められていた。しわ粒は,品種特性や刈り遅れ,高水分での急激な乾燥等で主に発生することが知られているが,近年カルシウムとの関係も議論されていた。そこで,登熟期間中の乾燥,過湿及び日照時間等の条件でしわ粒の発生が変動するのか,また,カルシウム施肥量としわ粒の関係について検討した。その結果,登熟中後期の土壌水分条件や日照時間によって,ダイズのしわ粒の発生が変動することが明らかとなった。カルシウム施用によって,ダイズのしわ粒の発生が抑制されることが確認できた。抑制要因はダイズ種皮の物理的特性及び種皮ペクチンの関与が認められた。

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