重複する行動圏を持つニホンジカ2個体の空間利用
書誌事項
- タイトル別名
-
- チョウフク スル コウドウケン オ モツ ニホンジカ 2 コタイ ノ クウカン リヨウ
この論文をさがす
説明
大阪府能勢町山辺の行者山周辺の林縁部で2頭の雌ニホンジカを捕獲し、GPS装置付き首輪を装着して放獣し、3時間毎の位置を2002年から約1年間追跡した。2頭はそれぞれ約1km四方の行動圏内を利用していたが、両者の行動圏は一つの尾根を中心に重複していた。2頭同時に測位する事ができた229回のデータを解析した結果、2頭間の距離は最低15m、最大968mであった。また、2頭間の距離の平均値は411m、中央値は440m、100m括約で見た場合の最頻値は400m以上500m未満であった。2頭間の距離を季節毎および時間帯毎で比較したところ、0時台および3時台の測位時には接近する例が見られる反面、800m以上離れる例も見られた。以上の結果から、隣り合った群は同一の餌場を利用することがあるが、餌場で出会っても一つの群として混ざり合わないことが示された。
収録刊行物
-
- 大阪府立食とみどりの総合技術センター研究報告 = Bulletin of Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture
-
大阪府立食とみどりの総合技術センター研究報告 = Bulletin of Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture (42), 16-19, 2006-03
羽曳野 : 大阪府立食とみどりの総合技術センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001338696613248
-
- NII論文ID
- 40007463261
-
- NII書誌ID
- AA11830967
-
- ISSN
- 13484397
-
- NDL書誌ID
- 8084783
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles