ブドウ短梢剪定‘巨峰'における無核化栽培技術の検討(2)
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説明
本実験では「完全無核化」、「着粒密度の確保」、「果粒肥大の促進」を同時に満たす処理方法を明らかにすることを目的にGA+CPPU1回目処理へのSMの混用、SM処理とGA2回処理を組み合わせた3回処理及び各処理の処理時期が無核化率、果実肥大及び着粒密度に及ぼす影響について調査した。その結果、満開日にGA+CPPU+SM処理した3つすべての処理区で完全種子の形成が確実に抑制され、無核果率は100%となった。また、着粒密度は満開7日前-満開日のGA+CPPU(+SM)処理によって高い値となった。さらに、この時期のGA+CPPU(+SM)処理は果実肥大にも有効であった。以上のことから、満開日のGA+CPPU+SM処理は「完全無核化」、「着粒密度の確保」、「果粒肥大の促進」を同時に満たす処理であり、高品質‘巨峰’生産に有効な処理であることが示された。
収録刊行物
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- 京大農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, Kyoto University
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京大農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, Kyoto University (16), 1-5, 2007-03
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338696803200
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- ISSN
- 09150838
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB