水稲新品種‘まっしぐら'の育成

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  • スイトウ シンヒンシュ マッシグラ ノ イクセイ

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抄録

水稲新品種‘まっしぐら’は、青森県農業試験場(現青森県農林総合研究センター)において、「中生」熟期でいもち病抵抗性と障害型耐冷性が強い極良食味品種の育成を目標に、‘奥羽341号’を母、‘山形40号’を父として人工交配を行い、その後代から育成された粳種である。1999年から‘青系138号’の系統名で「あおもり米優良品種の選定試験(水稲奨励品種決定調査)」に供試され、2005年3月に奨励品種に指定された。‘まっしぐら’の出穂期は‘むつほまれ’より1日程度‘ゆめあかり’より1?2日程度遅く、成熟期は‘むつほまれ’並で、‘ゆめあかり’より2?3日程度遅く、熟期は「中生の早」に属する。草型は「偏穂重型」で、稈長は「短稈」、倒伏抵抗性は「強」である。穂孕期の障害型耐冷性は「やや強」で、いもち病抵抗性は「強」である。収量性は‘ゆめあかり’よりやや高く、‘むつほまれ’よりやや低い。玄米千粒重は‘むつほまれ’よりやや重く、玄米品質は‘むつほまれ’並である。食味は、‘むつほまれ’より明らかにまさり、‘つがるロマン’並の「上中」である。

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