ササの葉の水ポテンシャル推定に適用したビックリーフモデルの評価

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法面保護に使われる植生には、従来、外来品種であるカモガヤ等が多く使われてきた。しかし、これら外来のイネ科牧草の花粉は花粉症の原因となるばかりでなく、生態系を撹乱することが分かってきたので、法面保護には在来種を使うことが望ましい。在来種の適正な管理のためには水分消費特性などを知る必要があるが、これまで在来種に対する研究があまり行なわれてこなかった。本研究では、法面保護植生としての使用が考えられる在来種のアズマザサを使って蒸散特性を調べ、ビッグリーフモデルの適用性を評価した。採取した葉の水ポテンシャルを原位置において圧力チャンバーを使って測定した。また、現地で観測した気象要素(気温、湿度、日射量、風速)をモデルのパラメーターとした。初冬の屋外で経時的に測定した葉の水ポテンシャルとビッグリーフモデルによる計算値を比較して、両者が良く一致することを見出した。しかし、日没から5時間経過しても葉の水ポテンシャルが回復しない低温期の現象は計算できなかった。0℃以下になる低温が原因で根や木部の導水性の低下を含む植物の水理抵抗が増加したことが示唆された。0℃以下になるような低温期を除くと、ビッグリーフモデルはアズマザサの水分特性を良く再現できることが分かった。

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