中山間地域における水路管理の限界と農業基盤整備の展開

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  • ナカヤマ カン チイキ ニ オケル スイロ カンリ ノ ゲンカイ ト ノウギョウ キバン セイビ ノ テンカイ

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抄録

本稿では、基盤整備が2003年に完了したS集落と未整備のU集落の近接する2集落を対象にした実態調査から、基盤整備による水路管理の維持させる可能性を示した。中山間地域には米の食味が向上すると経験的に言われている要素が多く、ホタルがいる栽培環境を宣伝文句にした米の販売などが見受けられるようになっていることを考慮すれば、米のマーケティングで自分たちの米価を維持することは可能である。そのためには、基盤整備際に、効率性と生物保全にもバランスを保つ必要がある。受益者負担だけでなく、生物保全などとのバランスをはかりながら基盤整備と都市農村交流をはかれるならば、中山間地域においても水路管理の継続をはかれる可能性はまだあるであろう。

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