多剤耐性Salmonella Typhimurium DT104の疫学
Abstract
サルモネラは広く自然界に分布する細菌で、健康な動物の消化管内にも存在する場合がある。菌体および鞭毛の抗原性の組み合わせにより血清型別され、現在2,500を超える血清型が認められている。近年、複数の抗生物質に耐性を示すS.Typhimurium definitive phage type(DT)104(以下、DT104)が注目を集めているが、DT104分離株のすべてが多剤耐性ではない。本稿では、R-type ACSSuT DT104出現の経緯、疫学および鶏病原性などについて解説するとともに、鶏群にR-type ACSSuT DT104が侵入した場合の今後の予測について論じる。
Journal
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- 鶏病研究会報
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鶏病研究会報 43 (3), 131-139, 2007-11
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Details
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- CRID
- 1050001338699677824
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- ISSN
- 0285709X
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB