卵用鶏用蒸気乾燥トウフ粕配合飼料へのカルシウムまたはフィターゼ添加による卵殻質改善

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卵用鶏に蒸気乾燥トウフ粕配合飼料(トウフ粕飼料)を給与した際の、産卵後期における破卵率増加の原因を解明するため、トウフ粕中のフィチン酸含量を測定し、トウフ粕10%配合飼料へのカルシウム(Ca)またはフィターゼ添加による卵殻質およびCa出納の変化を調査した。トウフ粕のフィチン酸含量は0.21%と大豆油粕より低く、破卵率増加はフィチン酸に起因するものではないと判明した。トウフ粕を10%配合した飼料を基礎飼料にして、Ca 0.5%添加区、フィターゼ300単位/kg添加区、無添加区の3区を設定した。28〜67週齢の期間では、産卵率、平均卵重、産卵日量、飼料消費量および飼料要求率に有意な差はなかった。一方、64週齢時では、Caまたはフィターゼ添加により無添加と比較して卵殻強度および卵殻割合が上昇した。また、無添加区では、60〜67週齢にCa摂取量が要求量を下回り、Caの不足状態が認められた。以上のことから、トウフ粕飼料給与時の卵殻質脆弱化は、トウフ粕飼料のCa含量の低さに起因するCa摂取量不足と判明した。トウフ粕飼料はCa含量を3.7%以上に設定するかフィターゼ添加により、卵殻質を良好に保つことが可能と考えられる。

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