マルチキャビティコンテナを使った広葉樹苗の育成

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  • マルチキャビティ コンテナ オ ツカッタ コウヨウジュ ナエ ノ イクセイ

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抄録

広葉樹林の育成に適した作業システムを検討するためマルチキャビティコンテナを導入し、育苗から下刈りに至る一連の作業における効果を調査した。育成した広葉樹は主として愛媛県内に広く生育している高木性の樹種27種で、2種類の容器と2種類の培地を用いて育苗した。約1年間育成し、樹種、容器、培地、年度により149区分した結果、約40%の区分で80%以上の残存率が得られた。樹種別に苗高成長量を比較すると、10〜70cm台と幅が見られたが、樹種の特性によるものと推測された。苗の貯蔵可能な期間を把握するため60日間冷蔵貯蔵した後に苗畑に植栽した結果、全て活着した。苗の植え付けに要する時間を測定した結果、マルチキャビティコンテナ苗は1本当り20秒台となり黒ポリポット苗や裸苗よりも短時間であった。下刈り作業軽減のため林地にマルチシートを敷設し2年後の破裂強さを測定した結果、黄麻を原料とした製品は著しく減少し、ポリ乳酸および石油化学製品を原料とした製品も徐々に減少した。

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