コカブの作型別窒素吸収特性と窒素施肥法

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  • コカブ ノ サクガタベツ チッソ キュウシュウ トクセイ ト チッソ セヒホウ

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抄録

コカブの春どり栽培、夏どり栽培、秋どり栽培及びトンネル冬どり栽培を対象に、窒素吸収量の推移、目標総収量に対応した収穫期の窒素吸収量、無窒素区の窒素吸収量、施肥窒素利用率といった窒素吸収特性を調査し、これらと総収量から適正な窒素施肥法を明らかにした。1.窒素吸収量の推移等からみて、基肥には春どり栽培、夏どり栽培及び秋どり栽培では速効性肥料を、トンネル冬どり栽培では緩効性肥料を用いることが適当であり、すべての作型において追肥は不要であった。2.窒素吸収特性及び総収量からみた適正な窒素施肥量は、春どり栽培が9kg/10a、夏どり栽培が3kg/10a、秋どり栽培が9kg/10a、トンネル冬どり栽培が12kg/10aであった。3.適正な窒素施肥量による窒素収支から試算した土壌浸透水の硝酸態窒素濃度は、各作型とも10mg/L以下であったが、トンネル冬どり栽培を含むコカブの複数の作型が作付けらる場合には、10mg/L以上になる可能性があった。

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