メロンえそ斑点病に対する拮抗菌及び抵抗性品種の防除効果

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  • メロン エソ ハンテンビョウ ニ タイスル キッコウキン オヨビ テイコウセイ ヒンシュ ノ ボウジョ コウカ

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抄録

メロンえそ斑点病防除対策の確立を目的に、MNSVを媒介するO.bornovanusに拮抗作用を示す微生物処理による防除効果を検討した。さらに、防除効果の向上を目的とし、拮抗菌と熱水土壌消毒との併用処理及びMNSV抵抗性品種の防除効果を検討した。1.4種拮抗菌を圃場に処理して感受性品種「アールス雅春秋系」を栽培したところ、本病の発病株率、MNSV検出率及び障害果の発生率をBS242が最も低く抑えた。特に、汚染程度の低い圃場では対照薬剤(臭化メチルくん蒸剤、クロルピクリン・D-Dくん蒸剤)と同等の効果が得られた。2.4種拮抗菌と熱水土壌消毒を併用処理して感受性品種「アールス雅春秋系」を栽培したところ、拮抗菌単独処理及び熱水土壌消毒単独処理と比較して発病株率の低下はみられなかった。3.抵抗性品種6品種には、MNSVを子葉接種したところ、局部病斑を形成せず、子葉からMNSVは検出されなかった。子葉接種を行った品種の内5品種を本病発生圃場で栽培したところ発病株はみられず、いずれも充分な抵抗性を示した。特に、「UA313」は「アールス雅春秋系」と同等の果実品質であった。

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