穂肥の施用法が水稲の玄米外観品質と食味に及ぼす影響

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  • ボゴエ ノ シヨウホウ ガ スイトウ ノ ゲンマイ ガイカン ヒンシツ ト ショクミ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

水稲の高品質と良食味を両立する生育制御技術を確立するため、穂肥施用の時期及び量が籾数や未熟粒割合、玄米中粗タンパク質含有率に及ぼす影響を解析し、さらには「コシヒカリ」、「ふさおとめ」における適正な穂肥施用方法について明らかにした。1.「コシヒカリ」は、早い穂肥施用によって未熟粒割合の高い二次枝梗籾が増加し、外観品質が低下する。「コシヒカリ」の高品質・良食味生産のためには、穂肥は出穂前18日から10日に窒素量1.5kg/10aを施用する必要がある。2.「ふさおとめ」では穂肥による一穂籾数の増加は小さく、未熟粒発生への影響は小さかった。しかし穂肥の遅れによる玄米中粗タンパク質含有率の増加程度は大きかった。「ふさおとめ」の高品質・良食味生産のために、穂肥は出穂25日前に窒素量1.5kg/10aを施用する必要がある。

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