人為同質4倍体集団における全兄弟及び半兄弟共分散の数学モデル

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  • Mathematical model for the calculation of full and half sib covariance in an artificial autotetraploid population including aneuploids

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人為同質4倍体集団の遺伝分散を求めるため、両親が近交系数F=0の同質4倍体家族の全兄弟と半兄弟の共分散を検討した。Kempthorneのモデルにおいて定義された分散の係数を(1)A、D、T、Qと(2)φ、ψの2つに分割した。(1)は互いに独立な相加、2遺伝子、3遺伝子、4遺伝子効果の組み合わせの確率である。(2)は兄弟が片親から受け取る同一対立遺伝子の数と対立遺伝子ペアの数である。これは兄弟が片親から対立遺伝子と対立遺伝子の組を受け取る確率の関数であり、この確率は減数分裂での染色体行動と配偶子の染色体数によって決まる。この確率を推定するため、IV価染色体は確率κ、λ(κ+λ=1)で2-2と1-3で分配され、III価染色体とV価染色体は1-2と2-3に分配されると仮定した。本報告では,四染色体が完全にIV価染色体を形成するとして、全ての雌雄の配偶子がその染色体数に関係なく受精できる単純な場合について検討した。共分散の分散成分の構造は兄弟の組み合わせと家族によって異なる。したがって、家族の共分散は各兄弟の共分散とその組み合わせ頻度を用い平均すれば求めることができ、集団の平均の共分散は家族の共分散と集団での家族の頻度を用い平均すれば求めることができる。

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