インドネシア・北スラウシ島のウォロアン1地区とワーレムブガン地区住民の地域資源の利用に関する研究 : 特に森林利用と維持・管理を中心として

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  • A study on utilization and maintenance of local resources at Woloan 1 sub-district and Warembungan Village, North Sulawesi Province, Indonesia with special reference to forest use and management

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本研究は、ブラジル、コンゴ民主共和国についで世界で三番目に大きな森林面積を擁するインドネシアの中で、スラウシ島北部で森林資源に強く依存している二つの集落(Woloan I sub-districtとWarembungan village)住民に焦点を当てて行ったフィールドワークに基づく。生産性の高い熱帯降雨林という生態系に属する地域住民が農耕を営む一方、いかに森林資源の利用および維持管理を図りながら、森林との有機的な諸関係、民族生物学的諸相(ethnobiological aspects)と社会経済文化的特性(socio-economic-cultural characteristics)を維持しているかを明らかにした。多種多様な生物相(flora&fauna)に恵まれた自然生態系の有用資源を利用・維持・管理する地域住民の現地調査研究は、不可欠であり、今後、数多く事例を集積しなくてはならない。本事例研究では、現在、熱帯降雨林における森林伐採が深刻な社会問題になっている中で、森林資源に強く生業基盤を置き、文化社会経済的な紐帯を築いている二つの集落における住民たちの実態を明らかにした。

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