初診後、1週間の間隔をおいて診断した黒毛和種の卵巣嚢腫に対するプロジェステロン製剤CIDRの治療効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of CIDR Treatment on Ovarian Cyst Diagnosed with a Week Interval after First Examination in Japanese Black Cows
  • ショシンゴ 1シュウカン ノ カンカク オ オイテ シンダンシタ クロゲワシュ ノ ランソウ ノウシュ ニ タイスル プロジェステロン セイザイ CIDR ノ チリョウ コウカ

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説明

黒毛和種の繁殖雌牛459頭のうち、卵巣嚢腫の発生率は9.4%(43/459頭)であり、うち再診した1週間以内の自然治癒率は16.3%(7/43頭)であった。これらに対し、CIDR処置とGnRH投与を行い、CIDR群では、処置開始から平均9.7日後に初回AIが可能となり、初回AI率は66%(19/29頭)、初回AI受胎率は79%(15/19頭)であった。GnRH群では、同様に、平均9.3日後に初回AIが可能で、初回AI率は71%(5/7頭)、初回AI受胎率は40%(2/5頭)であった。CIDR挿入中、嚢腫卵胞の発育の抑制と新しい卵胞の発育がみられ、CIDR除去後、発情時にAIが実施でき、高い受胎率が得られた。CIDRの7日間挿入と除去時のPGF2α投与は、卵巣嚢腫(卵胞嚢腫、黄体嚢腫)に対し、従来のGnRH投与よりも治療効果が高かった。

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