ヌメリスギタケモドキの生育温度

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  • ヌメリスギタケモドキ ノ セイイク オンド

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ヌメリスギタケモドキの栽培に関する基礎的な知見を得るため、一・二核菌糸体の伸長生長、分生胞子の発芽、子実体形成におよぼす温度の影響および二核菌糸体の高温・凍結耐性について検討した。二核菌糸体の伸長生長の好適な温度範囲は21〜27℃で、一核菌糸体では18〜24℃であった。一核菌糸体の伸長生長の好適な温度範囲は、二核菌糸体に比べ低温域に移行した。分生胞子発芽の好適な温度範囲は、培養24時間で21〜30℃、培養48および72時間で18〜21℃であり、培養時間が長くなるにつれ低温化する傾向を示した。二核菌糸体は、50℃・24時間、55℃・4時間、60℃・1時間の処理で死滅するのに対し、-30℃・8時間、-25℃・12週間の処理ででも菌糸体の再生が認められた。子実体形成に好適な温度範囲は18〜21℃で、最適温度は18℃であった。子実体収量は、スギ米糠培地でブナ米糠培地の40〜60%にとどまった。

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