蛋白質の第一胃内分解性の違いが黒毛和種去勢牛の産肉性に及ぼす影響

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  • タンパクシツ ノ ダイ1 イナイ ブンカイセイ ノ チガイ ガ クロゲ ワシュ キョセイギュウ ノ サンニクセイ ニ オヨボス エイキョウ

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蛋白質の第一胃内分解性の違いが産肉性に及ぼす影響を検討するために、黒毛和種去勢牛12頭を供試し、前期301日(8〜18カ月齢)および後期299日(18〜28カ月齢)の肥育試験を実施した。試験区は濃厚飼料の乾物中粗蛋白質割合を前期19%、後期15%とし、分解性蛋白質割合(CPd)を70%程度の高分解区と60%程度の低分解区の2区を設定した。その結果、飼料摂取量と発育は第一胃内分解性蛋白質割合の違いによる差は見られなかった。第一胃内アンモニア態窒素および血中尿素窒素濃度は高分解区で増加した。前期は高分解区がバラの厚さ、締まり、締まり・きめ等級および肉質等級が有意に優れ、BMS. Noも高い傾向が見られた。後期は低分解区が皮下脂肪が薄く、締まりが良好であった。経済性の指標である1日増加額は、前期高分解区、後期低分解区が高かった。このことから、前期は高分解区、後期は低分解区の飼料を使用することが有利であると思われた。

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