レタス栽培における硝酸塩含量の実態調査及び低減化へ向けた肥培管理法

書誌事項

タイトル別名
  • レタス サイバイ ニ オケル ショウサンエン ガンリョウ ノ ジッタイ チョウサ オヨビ テイゲンカ エ ムケタ ヒバイ カンリホウ

この論文をさがす

抄録

本県レタス産地における硝酸含量の実態調査をおこなった。またレタス可食部の硝酸含量低減化に向けた施肥体系の改善策として、硝酸化成抑制剤入り肥料の検討、及び鶏ふん由来堆肥からの窒素供給効果を考慮に入れた施肥法について検討を行った。1)レタス産地の実態調査の結果、結球部の硝酸含量は年内どりレタスで平均1,366ppm、年明けどりレタスで1,103ppmであり、EUの基準値3,000ppm以下であった。2)年内どりレタスにおいて施肥量とレタス結球部の硝酸含量の間には正の相関があったが、年明けどりレタスでは判然としなかった。3)硝化抑制剤入り肥料を用い、窒素成分を40%減肥した栽培では、収量は慣行並みに維持でき、レタス結球部の硝酸含量は低下した。4)慣行比20%窒素減肥を想定し、その25〜50%を鶏ふん堆肥で代替しても、収量は慣行と同程度に維持でき、結球部の硝酸含量を低下させることができる。しかし、鶏ふん由来堆肥は、カリやカルシウム等塩基分が高い場合が多く、堆肥の代替率は、その分も考慮する必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ