津軽海峡における水温の長期変動

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  • ツガル カイキョウ ニ オケル スイオン ノ チョウキ ヘンドウ

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抄録

津軽海峡の海洋観測資料を整理し、水温の長期変動を検討した。津軽海峡を6区画に分けた場合では青森県側、北海道側ともに西側の区画の全層で水温上昇の傾向がみられ、地理的にも対馬暖流の影響を受けていることが考えられた。一方、水温低下の傾向をみせたのは北海道側の東側の水深75mから200mまでの中層以深、青森県側では東側の50mから100m層であった。津軽海峡内でも表層の水温上昇傾向は、津軽暖流の影響を受けていると考えられ、海峡東側の中層以深を中心とする水温低下傾向は親潮第1分枝の影響を示していることが考えられた。また、青森県側の中央部には親潮第1分枝の影響は及んでいないことも示唆された。

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