堆肥施用及び減肥がニンジンの硝酸等品質・収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • タイヒ シヨウ オヨビ ゲンヒ ガ ニンジン ノ ショウサン トウ ヒンシツ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

ニシジンの硝酸態窒素低減等について検討を行った。1.草丈、根長は年次間変動が大きく区間差は小さかった。葉重は堆肥無施用でやや低い傾向が認められた。根重は3ヶ年間の比較で堆肥の有無において有意差が認められ、区間では対照と無窒素区に有意差が認められた。2.葉中の窒素濃度では処理間差は無く、根中では対照区と無窒素区の間に有意差が認められた。3.窒素濃度の推移では、葉中の場合はじめの4〜4.5%から緩やかに減少し収穫時には2.5〜3.0%となった。根中では、初期に急激に減少した後、ゆるやかに減少し収穫期には1.0〜1.3%程度となった。4.加里の吸収量は、堆肥の有無で有意差が認められた。5.収穫時の硝酸態窒素濃度は、葉、根のいずれの場合も堆肥の有無で有意差は認められなかった。6.葉と根に含まれる硝酸イオン間に高い正の相関が認められた。葉中の硝酸イオン濃度は、生育初期の減少が大きくその後緩やかに減少した。根中では、はじめは堆肥施用区がやや高かつたが、その後緩やかに減少し、収穫時には各区とも300mg/L以下となった。7.堆肥施用年数の違いと硝酸イオンの関係では収穫時期の葉中濃度は、堆肥施用4年>堆肥施用1年>無施用の順で高かった。根中の濃度は、生育初期は堆肥連用4年が全体に高かったが、収穫時点では施用年数による差は認められなかった。

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