高次廃水処理用微生物担持材の開発

書誌事項

タイトル別名
  • コウジ ハイスイ ショリヨウ ビセイブツ タンジザイ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

ポリビニルアルコール-ポリアクリル酸-ポリアクリルアミド(PVA-PAA-PAM)系材料では、PAMを適切に配合して架橋反応させたポリマーゲルに活性炭を包括させた場合、ポリマーゲルが活性炭の微細孔を閉塞せず、目的とする数ナノの網目を形成させることができた。その結果、内分泌攪乱物質の非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP12)を活性炭に吸着させることができた。このポリマーゲル材料をポリエチレンテレフタレート(PET)系接触材にコーティングし、微生物反応槽内で接触材表面積0.4m2/L、BOD容積負荷を0.2kg・BOD/m3・dの条件で人工下水を用いて連続通水したところ、COD成分を約95%分解することができた。また、ポリマーゲル材料から乾燥させたプラスチック成形体に加工するとき、ポリマーゲルに密着しやすいPET系繊維集合体構造物を芯材に使用することで、微生物担持材の寸法安定性と強度を向上させることができる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ