海洋細菌のグリコサミノグリカンによるメラニン形成の阻害効果

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  • Inhibitory effect on melanin formation by marine bacterial glycosaminoglycan

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抄録

海洋細菌P-21295株の生産する多糖は、N-やO-アセチル基を持つガラクトース、ガラクツロン酸、グルコサミン、ガラクトサミン、アラニンとピルビン酸から構成される高分子グリコサミノグリカンであることが見出された。このグリコサミノグリカンはマウスメラノーマB-16F10細胞のメラニン形成を抑制した。その効果は濃度依存的であり、細胞の増殖にも影響がなかったことから、このグリコサミノグリカンは美白化粧品開発に有用であると考えられた。P-21295株の生理学的および遺伝的性質から、本菌株は、シュードモナス属やビブリオ属が含まれているガンマプロテオバクテリアクラス内のグラム陰性のCobetia marinaに属することが示唆された。しかしながら、P-21295株のいくつかの重要な生理学的性質は、基準株であるDMS4741株と異なっていた。

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