乾燥酵母細胞壁(バイオモス)によるブロイラー生産成績改善および排泄物中へのサルモネラ排出抑制
書誌事項
- タイトル別名
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- カンソウ コウボ サイボウヘキ バイオモス ニ ヨル ブロイラー セイサン セイセキ カイゼン オヨビ ハイセツブツ チュウ エ ノ サルモネラ ハイシュツ ヨクセイ
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抄録
大腸菌・サルモネラ等のグラム陰性菌を凝集し、免疫を賦活する作用のある乾燥酵母細胞壁(バイオモス、Alltech社製)の給与によるブロイラーの生産性改善効果を二つのブロイラー生産企業で試験した。通常の配合飼料を用いて一般のブロイラーを生産するJ社では、148鶏群309万羽を対象とした。33鶏群を試験区とし、前期用飼料(5〜14日齢)にバイオモスを0.3%、以後約47日齢出荷まで0.1%の添加を行い、無添加飼料給与の他群と比較した。無薬の配合飼料を用いて特別飼育鶏を生産するO社では24鶏群15万羽を対象に、餌付飼料(0〜10日齢)・前期用飼料(11〜24日齢)のみにバイオモス0.2%を添加して6鶏群に給与し、他の18鶏群を無添加区として比較した。また、O社ではサルモネラの糞便中の排出抑制をみるため、他の12鶏群12万羽を3群に分け、1群を無添加区とし、他の2群はバイオモスを0.1または0.2%を24日齢まで添加した。出荷約1週間前の鶏舎内盲腸便をペプトン水、ハーナテトラチオンブロス、MLCB培地で培養し、MPN法でサルモネラ菌数をカウントした。その結果、J社では、3ケ月の試験期間中、添加群の平均商品化率は無添加群に対し2.1%改善された。O社においては、規格外率はおおよそ半減し、平均商品化率は2.5%の改善となった。試験開始後の無添加群では高い菌数のサルモネラが検出されたのに対し、添加群では検出菌数が低下した。そこで全群の飼料に24日齢までバイオモスを0.2%添加したところ、その後約6ケ月間の検査で全群の出荷前のサルモネラ菌数は検出限界以下となった。このことから、バイオモスは添加中止後も効果が持続することが強く示唆された。以上の結果により、バイオモスは有薬・無薬生産を問わず、ブロイラー生産性改善およびサルモネラ対策に有効であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本家禽学会誌
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日本家禽学会誌 46 (1), 16-22, 2009-04
つくば : 日本家禽学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338708013824
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- NII論文ID
- 10026882832
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- NII書誌ID
- AN00186755
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- ISSN
- 00290254
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- NDL書誌ID
- 10287311
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles