アスパラガスの若茎におけるインドール-3-酢酸の移動と代謝

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  • アスパラガス ノ ジャクケイ ニ オケル インドール 3 サクサン ノ イドウ ト タイシャ

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抄録

アスパラガスの若茎におけるインドール-3-酢酸(Indole-3-acetic acid;IAA)の移動と代謝を、[2-(14)C]IAAを用いて調査した。移動と代謝の調査には、長野県のL級規格の全長25cmのアスパラガスの若茎を使用した。茎は先端部3cmと基部1cmを切除した。24時間施与した後の放射能量液体シンチレーションカウンターの結果から、3等分にした茎(頂部、中部、基部)と、受容体寒天のそれぞれの総放射能量は、74,800、44,200、6,310および1,100dpmであった。したがって、IAAは極性輸送によって移動していると考えられた。IAAの代謝において、頂部ではIAAに相当する保持時間にピークは検出されなかったが、15分以内に多くの代謝物と推定されるピークが検出された。また、中部と基部ではIAAに相当するピークが検出されたが、代謝物に相当するピークはわずかであった。しがって、アスパラガスの若茎では、IAAの代謝経路は部位によって代謝経路が異なることが示唆された。

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