竹チップ炭の調湿性能(1) : 竹チップ炭及び各種木竹炭の炭化温度別吸放湿性能及びB値

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  • タケ チップタン ノ チョウシツ セイノウ 1 タケ チップタン オヨビ カクシュ モクチクタン ノ タンカ オンドベツ キュウホウシツ セイノウ オヨビ Bチ

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抄録

現在進められている竹林管理面の研究では、竹林伐採現場から竹材をチップ化して供給する方法が試行されている。その竹チップの利用方法の一つとして、過去に実施した(チップではない)小片状竹炭での試験に引き続き、調湿材利用を取り上げた。竹チップ炭の調湿性能を、吸放湿試験とB値測定の2つの方法で測った結果、吸放湿試験では、有効吸湿量は炭化温度と部位によって異なり、炭化温度では700℃炭化で最も大きく、部位では、枝葉付部よりも稈のみ部の方が高い傾向にあり、また竹チップ炭では小片状竹炭の3倍程度の有効吸湿量があった。一方で、B値については、炭化温度や試料の種類には左右されず、B値に影響する要因は、試料量と形状(チップか小片状か)のみであり(チップ3g/l:B値平均値27×-10(-4)、チップ1.2g/l:B値平均値70×-10(-4)、小片状試料1.2g/l:B値平均値125×-10(-4))、チップ3g/lで最も高い性能を見せた。

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