野生きのこ人工栽培技術の確立 : サケツバタケ人工栽培試験

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  • ヤセイ キノコ ジンコウ サイバイ ギジュツ ノ カクリツ サケツバタケ ジンコウ サイバイ シケン

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福島県で採集したサケツバタケを用いて、菌糸の伸長量、培地材料、子実体収量、菌床埋込時期などについて検討した。サケツバタケは、5〜35℃で成長し、最適培養温度は25℃であった。最適pHは5〜8であり、培養後の培地pHは3前後と一定の値となった。コナラ鋸屑にフスマもしくは米ぬかを混合した培地では、菌糸伸長量、子実体発生量が少なく培地基材としてコナラ鋸屑単独での使用は不適であると考えられる。バーク堆肥に等量のコナラ鋸屑を混合した場合には、バーク堆肥単独で用いた物と菌糸伸長量、子実体発生量共に大きな差がないことがわかり、栽培用培地として十分利用可能であった。培地埋込時期と発生時期の関係では、秋期に発生させるのであれば当年の5〜8月に、春期に発生させるのであれば前年の9月から当年の2月に埋め込むのが良いと思われた。使用した10菌株の中では子実体収量が多く、ひだの色の灰白色なSR-05株が栽培に有利な系統であると思われた。

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