ウシ体細胞クローンに用いたドナー細胞及びクローン胚DNAのメチル化解析

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  • ウシ タイサイボウ クローン ニ モチイタ ドナー サイボウ オヨビ クローンハイ DNA ノ メチルカ カイセキ

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抄録

制限酵素とRAPD(Random Amplified Polymorphic DNA)法を組み合わせたメチル化解析を開発し、この手法によりドナー細胞とクローン胚のメチル化解析を行い発生成績及び移植成績との関連について調べた。1)メチル化の指標となるH/Mの数値で最も高く脱メチル化していたドナー細胞と、逆に最も低く高度にメチル化していたドナー細胞は、高い流産率を示した。2)分娩に至ったクローン胚DNAのH/Mの変動係数は低く、H/M検出率は生存性が高い程、有意に検出率が高くなった。3)分娩にまで至った3頭のH/Mはいずれも1.05に近い値を示した。4)ドナー細胞のメチル化とクローン胚の発生成績には関連性は認められなかったが、H/M比を測定するこの手法によりクローン胚を選択することで生産性を高める可能性が示唆された。

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