黒毛和種肥育牛におけるビタミンC投与がBMSナンバーに及ぼす影響 : メタアナリシスによるアプローチ
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説明
メタアナリシスとは、すでに報告されている複数の試験結果のデータや文献値をまとめ、定量化して統合する分析手法である。本研究では、メタアナリシスを用いてビタミンC投与がBMSナンバーに及ぼす影響を調べた。1999年から2006年にかけて協定試験その他の試験の報告から引用した黒毛和種去勢牛と雌牛のビタミンC投与(処理区)と無投与(対照区)における24セットの試験のBMSナンバーに関する平均値間差と個々の区の標準偏差をデータとして用いた。これら個々の試験結果においては、ビタミンC投与がBMSナンバーに統計的に有意に影響することを示した報告は1試験のみであったが、残りの試験のうち19の試験で有意ではなかったものの数値の上で、BMSナンバーの改善が認められることが報告されていた。メタアナリシスの結果、ビタミンC投与がBMSナンバーの改善につながることが1%水準で明らかになった。このことから、個々の試験においては供試頭数などの制約から統計的に有意性が認められなかった関係が、メタアナリシスによって明確化できる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 肉用牛研究会報
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肉用牛研究会報 (87), 37-40, 2009-06
肉用牛研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338709696384
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- NII論文ID
- 10024780571
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- NII書誌ID
- AN0007465X
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- ISSN
- 03868419
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles