牛力等を利用した農林地の周年管理システム実証試験 : 土佐褐毛牛と電気牧柵による育林効果の検証

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  • ギュウリョク トウ オ リヨウシタ ノウリンチ ノ シュウネン カンリ システム ジッショウ シケン トサ カツモウギュウ ト デンキ ボクサク ニ ヨル イクリン コウカ ノ ケンショウ

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抄録

牛力を利用した土地管理の省力化を実証するため、電気牧柵を設置した試験地で土佐褐毛牛(褐毛和種高知系)を放牧し、次の下刈りの省力効果、ヒノキ1年生苗木の成長、放牧による森林環境への影響などの知見を得た。1.下刈り省力効果は、特にススキの優占する造林地でみられたが、効果を発揮し、苗木への採食および踏付け被害を抑えるためには、放牧する面積、放牧牛の頭数・体重、飼料植物量により予め放牧に必要な面積、放牧可能頭数・日数を算出する必要がある。2.放牧圧(日数)の増加は牛の嗜好性が高いススキなどの優占種が減少・変化し、継続的な林内放牧を困難にする。また、土壌の締め固め・裸地化による森林環境への影響が懸念された。3.電気牧柵の使用は放牧地の移設が容易であるため、牛の移動を容易にし、過放牧による優占種の減少・変化や森林環境への影響を軽減することができる。

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