和牛子牛の代用乳給与量の検討

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  • ワギュウ コウシ ノ ダイヨウニュウ キュウヨリョウ ノ ケントウ

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抄録

当場では受精卵移植を開始した当初に和牛人工哺育マニュアルを作成・普及させたが、その後の改良はめざましく、能力に優れた子牛に適した哺育技術が求められている。そこで、代用乳の給与量を、哺育期間中一定量給与(600g/日)する定量給与法(定量法)と、発育に応じ給与量を増やす漸増給与法(増量法)で飼料摂取量及び発育の推移を比較したところ、以下の結果を得た。1.代用乳の摂取量は増量法が多かったが、人工乳および乾草の摂取量は定量法が多かった。2.日増体量は、雄では試験区間に差は認められなかったが、雌では定量法が0.02kg/日優れていた。体高はともに差が認められなかった。3.総飼料費および1kg増体に要する飼料費ともに、定量法の方が少なかった。以上のことから、代用乳を1日600g定量給与する方法は、人工乳や乾草等の固形物摂取量が多くなり、飼料費を低減できることが示唆された。

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