トカラ列島口之島、中之島、平島、小宝島における浅海魚類相 : 2002年-2007年の潜水センサス調査から

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タイトル別名
  • トカラ レットウ クチノシマ ナカノシマ タイラジマ コダカラジマ ニ オケル センカイ ギョルイソウ 2002ネン 2007ネン ノ センスイ センサス チョウサ カラ

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説明

トカラ列島口之島、中之島、平島、小宝島の浅海リーフにおいて潜水センサスによる魚類相調査を実施した。2002-2007年にかけて、3名から6名の調査者による約1時間の潜水調査を各島3-5回実施し、総計304魚種を記録した。それらのほぼすべてがサンゴ礁域および琉球列島への分布が報告されている熱帯性魚種であり、亜熱帯水域としての生物地理学的位置づけを強く支持するものであった。80%を越える魚種は、より北方の黒潮流域にある屋久島、高知県柏島からも記録されているものであったが、ヒレグロイットウダイ、ホシニセスズメ、ユカタイシモチ、オキナワサンゴアマダイ、ハマクマノミ、ヤシャベラ、コブブダイ、ゴイシギンポ、カタボシサンカクハゼ、ゴマアイゴ、トサカハギの11種については両地点で記録されておらず、トカラ列島水域を北限とする分布特性を有する可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 生物圏科学

    生物圏科学 48 19-35, 2009-12

    東広島 : 広島大学大学院生物圏科学研究科

被引用文献 (1)*注記

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