イムノアフィニティーカラム-HPLC法によるウシ尿中ゼアラレノン類とその抱合体の検出法の検討

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タイトル別名
  • Determination of zearalenones and these conjugates in bovine urine by an immunoaffinity column‐HPLC methods
  • イムノアフィニティーカラム HPLCホウ ニ ヨル ウシ ニョウ チュウ ゼアラレノンルイ ト ソノ ホウゴウタイ ノ ケンシュツホウ ノ ケントウ

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抄録

抗ZENモノクローナル抗体(ZEN.2)を結合したイムノアフィニティーカラム(IAC)を用いたウシ尿中のゼアラレノン(ZEN)とα-ゼアラレノール(α-ZEL)及びそれらの抱合体を検出するために、ウシ尿に脱抱合体酵素(Glucuronidaseとarylsulfataseの混合液)を加え反応させて脱抱合化し、遊離したZENとα-ZELをIACでクリーンアップ後、HPLCで測定する方法の検討を行った。ウシ尿に脱抱合体酵素で反応させると分析を妨害する爽雑物質を生したので、HPLCカラムと移動相の検討とIACでのクリーンアップの洗浄液の検討した。その結果、COSMOSIL CholesterカラムとCH3CN:H20(40:60)を移動相として用い、30%メタノールを含むPBSでIACを洗浄することで、良好な結果を得た。本法で、遊離したZENとα-ZELをそれぞれ0.49と0.31ng/mLまでの定量が可能であった。また、ウシ尿11検体を本法で分析した結果、3検体の尿では、蛍光HPLC分析を妨害する大きなピークが存在し分析不能であったが、8検体は良好なクロマトグラムであり、うち検体から0.50ng/mLのα-ZELを検出した。

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