北海道におけるカラフトマスの集団構造 : 奇数年回帰群にみられる漁獲動向および形態的特徴の地域変異

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タイトル別名
  • ホッカイドウ ニ オケル カラフトマス ノ シュウダン コウゾウ キスウネン カイキグン ニ ミラレル ギョカク ドウコウ オヨビ ケイタイテキ トクチョウ ノ チイキ ヘンイ

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説明

1.北海道におけるカラフトマス奇数年系群について、漁獲量変動と形態的特徴の地域変異の特徴を明らかにした。2.分布域における漁獲量の変動傾向を因子分析で解析したところ、おおよその範囲として、稚内〜猿払、雄武〜羅臼、標津〜落石、浜中〜釧路の4地域間で異なっていた。3.2005年回帰群の複数の計量形質に9河川間で変異が認められた。多くの計量形質が尾柄部の体長に対する比率の変異として特徴づけられた。4.2005年回帰群の計数形質に10河川間で変異が認められ、とくに雌では鰭軟条数の河川間変異が雄に比べ顕著であった。5.地域変異をもたらす要因を明らかにするためには、自然繁殖資源と放流資源との混成比や稚魚の形態的特徴を地域間で対比するなど、情報蓄積を図っていく必要性が指摘された。

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