淡水魚から分離された冷水病菌の遺伝子型
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抄録
1.県内のアユ、在来野生魚及び養殖サケ科魚類から分離した冷水病菌212株の遺伝子型を判別した。2.アユ由来株は、A、Bの2型に判別され、A型菌が86%を占めた。3.在来野生魚及び養殖サケ科魚類由来菌の遺伝子型はすべてB型に判別された。4.河川で発生したアユ冷水病はA型菌によるものであったが、在来野生魚から分離された菌株はすべてB型であった。5.冷水病菌の遺伝子型判別及び河川における調査事例から、アユ冷水病の伝播、発生に在来野生魚が関与する可能性は低く、無病種苗の放流、輸送及び放流時における防疫対策の実行が課題である。
収録刊行物
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- 長野県水産試験場研究報告
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長野県水産試験場研究報告 (11), 1-3, 2009-03
長野県水産試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338715234176
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- NII論文ID
- 220000118427
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- NII書誌ID
- AN10189523
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- ISSN
- 02893045
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
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