構造用集成材用ラミナとしてのスギの利用 : 丸太、ラミナおよび集成材の強度特性
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説明
県産スギ材の構造用集成材への適用性を検証し、ヤング係数を指標とした等級区分の有効性を検討することを目的として、縦振動法により丸太の動的ヤング係数を測定し、ラミナに製材して機械等級区分を行い、これらのラミナを用いて、日本農林規格に基づいた5プライ集成材と7プライ集成材を製造し、実大曲げ強度試験を行った。その結果以下のようなことが示された。(1)心持ちラミナの動的ヤング係数は心去りラミナの動的ヤング係数より低い傾向を示した。(2)丸太の動的ヤング係数と同一材から得られた挽き板の動的ヤング係数の平均値は同様な値を示した。(3)丸太の動的ヤング係数は同一材から得られたラミナの動的ヤング係数の平均値に対して強い相関を示した。(4)機械等級区分されたラミナで構成された集成材の曲げ強度性能は日本農林規格に適合する値を示した。(5)集成材の曲げヤング係数は、動的ヤング係数および等価曲げ剛性による曲げヤング係数に対して強い相関を示した。
収録刊行物
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- 岩手県林業技術センター研究報告 = Bulletin of the Iwate Prefectural Forestry Technology Center
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岩手県林業技術センター研究報告 = Bulletin of the Iwate Prefectural Forestry Technology Center (7), 25-59, 1997-03
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338730488576
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- ISSN
- 13411438
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB