カボチャから得たACC合成酵素と酸化酵素の試験管内での活性に及ぼす精油の影響

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  • Effect of essential oils on in vitro activities of 1-aminocyclopropane-1-carboxylate (ACC) synthase and ACC oxidase from winter squash mesocarp

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抄録

カボチャの果肉から調製した粗酵素液を用いて、試験管内で精油がACC合成酵素と酸化酵素活性に及ぼす効果を調査した。閉じた試験管内のヘッドスペースに気化した精油を含む状態で酵素活性を測定した。テストした全ての精油がACC合成酵素活性を抑制した。リモネンとリナロールではそれぞれ28、25μl/lの処理濃度で50%の活性抑制が見られた。アルデヒド型の精油ではさらに強い抑制活性が見られた。処理をした濃度範囲で(3.6~36μl/l)シトラール、1-オクタナール、1-ノナナール、1-デカナールでは50~78%の活性抑制が、シトロネラールでは78~93%の活性抑制が見られた。一方、精油はACC酸化酵素活性には抑制効果を示さなかった。しかしながら、1-オクタナール、1-ノナナール、1-デカナールのような脂肪族アルデヒド型の精油は非酵素的にACCを分解し、エチレンを生成した。

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