浄水発生土の理化学性並び多量施用が水稲の生育・収量に及ぼす影響

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  • ジョウスイ ハッセイド ノ リカガクセイ ナラビ タリョウシヨウ ガ スイトウ ノ セイイク シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

兵庫県の浄水場で発生する浄水発生土の理化学性や重金属濃度について調査するとともに,そして水田客土に対する知見を得るため,水田に多量施用した後の2006年から2008年の3年間に水稲の生育,収量および土壌の理化学性に及ぼす影響について検討した。1 今回用いた神出浄水場の浄水発生土は重金属濃度が低く,T-Cが高い以外,仮比重や化学性も農用地土壌の範囲内であるため,農業用資材としてではなく土壌の代替物として利用することが適当であると考えられた。2 水稲の3年間の平均収量は対照区(0kg/m2)と比べて,10kg/m2区は6%増収し,20kg/m2区では差は認められず,10kg/m2の施用であれば,慣行栽培と同等以上の収量が確保できることが示された。3 3年作付跡土壌の可給態リン酸は20kg/m2区においても減少は少なかった。施用量に応じて対照区よりCECが低下する傾向がみられたが,T-CやT-Nは増加し,pHは上昇した。

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