ニンニク生産における未利用部分粉末添加による採卵鶏への影響

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  • ニンニク セイサン ニ オケル ミリヨウ ブブン フンマツ テンカ ニ ヨル サイラン ケイ エ ノ エイキョウ

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抄録

採卵鶏用完全配合飼料(以下、完配飼料と略)にニンニク茎葉等未利用部分粉末(以下、ニンニク葉等粉末と略)を市販赤玉鶏(以下、赤玉鶏と略)に1%および3%、卵用奥美濃古地鶏(以下、古地鶏と略)に1%添加し、産卵および卵質への影響を調べた。産卵成績では、両鶏種とも産卵率、飼料摂取量、産卵日量は添加区が低く、増体量は赤玉鶏で3%区が有意に低く、開始前より98g減少したが、古地鶏で差はなかった。卵質成績は、卵黄色が赤玉鶏で3%区が他の2区より有意に高く、古地鶏で1%区が対照区より高い傾向を示した。成分分析ではニンニク葉等粉末がアリシン565mg/100g、βカロテン13000μg/100gであったが、給与開始後4週間目の卵では、両鶏種ともアリシンは全区10mg/100g未満(検出限界以下)、βカロテンは添加区が対照区より高い傾向を示した。産卵成績への影響から、ニンニク葉等粉末1%以下の低濃度添加を検討するため、0.1%および0.5%添加し、赤玉鶏で追試験した結果、産卵成績は0.1%、0.5%、対照区の順で良く、卵質成績では0.5%区の卵黄色が対照区より有意に高かった。ニンニク葉等粉末の飼料添加濃度について、実用的には0.1%が望ましいと考えられた。

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