高品質赤玉鶏の経済性調査 : 平成19年度卵用鶏能力検定試験成績

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  • コウヒンシツ セキギョクケイ ノ ケイザイセイ チョウサ ヘイセイ 19ネンド ランヨウケイ ノウリョク ケンテイ シケン セイセキ
  • 高品質赤玉鶏の経済性調査--平成20年度卵用鶏能力検定試験成績
  • コウヒンシツ セキギョク ケイ ノ ケイザイセイ チョウサ ヘイセイ 20ネンド ランヨウケイ ノウリョク ケンテイ シケン セイセキ

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抄録

近年における消費者嗜好の多様化による赤玉卵への需要に応えるため、当所でロードアイランドレッド種(48系)雄とコロンビアンロック種(47系)雌との組合せから作出した高品質赤玉鶏(48×47鶏)と、(独)家畜改良センター岡崎牧場および県内民間育種研究所の交配鶏について、産卵性と内部および外部卵質を重点に経済性調査を実施した。1. 140日齢までの育成率は、いずれの区も95%以上であった。141日齢から448日齢までの生存率はC×D区が99.5%と最も高く、次いでYA×LA区が99.3%で高かった。2. 50%産卵日齢は、YA×LA区が最も早い152日齢で、A×B区が最も遅い158日齢であった。3. へンディ産卵率ではYA×LA区が89.9%で最も優れ、へンハウス産卵個数でも、YA×LA区が274個で最も優れていた。4. 平均卵重は48×47区及びC×D区が63.6gで最も大きかったが、日産卵量はYA×LA区が53.9gで最も多かった。5. 卵殻強度はA×B区ならびにC×D区が4.4kg/cm2で最も優れていた。卵殻厚は48×47区、A×B区、C×D区が0.41mmでYA×LA区の0.39mmより優れていた。6.ハウユニット(HU)はC×D区が85.3で最も高かった。肉斑出現率は48×47区が32%で最も少なかった。7.卵殻卵重比は10.1%で48×47区が、卵黄卵重比も48×47区が25.9%で最も高かった。8. 卵殻色は、C×D区のL値が55.8、a値が11.1で最も明度が低く、赤色が強い傾向を示した。9.成鶏開始時1羽当たりの粗収入は、YA×LA区が2,888円と最も多く、48×47区が2,697円で最も少なかった。48×47鶏は他の銘柄鶏と比較して卵形が理想的で、卵殻厚も比較的優れていた。また卵黄卵重比と肉斑出現率では他の区に比べ最も優れていた。一方、規格外のLL、3L卵の割合が多くハウユニットが低いため、経済性向上のためには産卵率の向上とともに卵重の抑制及びハウユニットの改良が必要である。

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