誘導換羽用飼料の採卵鶏への利用

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  • ユウドウカンウヨウ シリョウ ノ サイラン ケイ エ ノ リヨウ

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誘導換羽用の市販飼料を498日齢のボリスブラウンとシェーバーブラウンに給与することにより換羽を誘導し、770日齢まで産卵諸性能、卵質などを調査した。対照として絶食による換羽誘導群を両銘柄に設けた。誘導換羽用飼料の給与量は、換羽処理開始後7日間は50g/羽/日、その後14日間は40g/羽/日とした。絶食は、群の平均体重が試験開始時体重の25~30%減になるまで実施した。産卵率は両銘柄とも処理間に差はみられなかった。平均卵重はボリスブラウンでは誘導換羽用飼料給与群が絶食処理群よりも有意に重い値を示した(p<0.05)が、シェーバーブラウンでは処理間に有意な差はみられなかった。平均卵質成績のうち、卵殻強度はボリスブラウンでは誘導換羽用飼料給与群が絶食処理群よりも有意に低い値であった(p<0.05)が、その他の卵質成績は両銘柄とも処理間に有意な差はみられなかった。これらのことから、誘導換羽用飼料は赤玉卵産出鶏においても応用が可能であるが、銘柄によって卵重の増加により規格外卵が増える可能性に留意する必要があると考えられた。

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