辛味ダイコンの品種・栽培条件と根部搾汁液中の全イソチオシアネート濃度

この論文をさがす

抄録

本県で栽培されている辛味ダイコン品種の生育と、それに伴う根部搾汁液中の辛味成分(全イソチオシアネート: T-ITC)濃度の変化を調査した。播種後65日の根重は「おいばね」が最も重く、続いて「雪美人」、「から長」、「からいね」の順であった。また、地上部重(茎葉重)は「雪美人」、「おいばね」は生育が進んでもあまり変化しなかったが、「から長」、「からいね」は上昇した。各品種とも生育に伴い、地上部と根の重量比(T/R比)とT-ITC濃度は低下し、特に播種後42日から56日にかけての低下が顕著であった。栽培条件では、硫黄含有土壌改良剤の施用によってT-ITC濃度は上昇したが、農業用ビニルによる冬期のトンネル被覆は明確な影響を与えなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ