ギニアグラスにおけるSSRマーカーの開発

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抄録

再現性が高く、実験操作も簡便であることから牧草類にも利用が広がっている単純反復配列(Simple sequence repeat; SSR)マーカーをギニアグラスで開発した。開発には品種‘ナツカゼ'のゲノムDNAを用いた濃縮ライブラリー法および未熟花穂由来mRNAを利用した発現配列タグ(Expressed sequence tag; EST)法を用いた。さらにギニアグラス遺伝資源を利用してSSRマーカーの性能を確認したところ結果は以下のとおりであった。1. 濃縮ライブラリー法により8プライマーセット,およびEST法より得られた5プライマーセット合計13プライマーセットのSSRマーカーを開発した。2. 開発したSSRマーカーを用いて,ギニアグラスが同質四倍体であることに由来する1本~4本の明瞭なバンドが得られた。3. 開発したSSRマーカーを用いて77の遺伝資源に対する識別能(Power of Discrimination; PD)および多型情報含有量(Polymorphism information content; PIC)を調査したところ,得られたアレル数の平均は14.9,PD植の平均は0.859,PIC値の平均は0.774となった。

収録刊行物

  • 試験研究報告

    試験研究報告 (44), 103-112, 2007-08

    沖縄県畜産研究センター

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