地域社会における生きがいを目ざした生涯学習 : 健康・生きがいづくりアドバイザーの活動実践の分析

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  • チイキ シャカイ ニ オケル イキガイ オ メザシタ ショウガイ ガクシュウ ケンコウ イキガイズクリ アドバイザー ノ カツドウ ジッセン ノ ブンセキ

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抄録

生涯学習と介護福祉の両領域において,旧来的な公的資格者の活動を超えた取り組みを柔軟に展開している民間資格者の一典型実践例として,健康・生きがいづくりアドバイザーの取り組みに注目し,6人のアドバイザーへの聞き取り調査結果を踏まえ,その特徴を検討した。有資格者数の僅少,社会的認知の低迷,活動の事業化の弱さ,後継者育成などの課題は残るものの,アドバイザーの活動には,各人の継続教育を推進する基礎固めや,過去の経験及び各自の特技を発揮する場が形成されやすいこと,そして,福祉領域を中心としながらも,多様な領域へと主体的に進出し,地域密着型の実践を展開することから,自己教育・自己学習を進めることで本人たちの生きがい増幅につながっていることが考えられた。地域社会の生きた素材を活動の要とすることで,自己の生への問い直しや他者との交流をより活発化し得ることが鍵であると考察した。高齢社会の今日,地域レベルにおける民間資格者の自発的実践のさらなる拡充が求められる。

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