佃煮製造工場における嫌気性DHSリアクターを用いた余剰汚泥削減に関する実証試験

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タイトル別名
  • Field Experiment Regarding the Reduction of Excess Sludge by an Anaerobic DHS Reactor at a Tsukudani Factory
  • ツクダニ セイゾウ コウジョウ ニ オケル イヤケセイ DHS リアクター オ モチイタ ヨジョウ オデイ サクゲン ニ カンスル ジッショウ シケン

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抄録

香川県小豆島地域の佃煮製造工場においては,余剰汚泥の大量発生が問題となっている。この余剰汚泥の減量化を目的として,煮汁廃液の処理工程に試験的に嫌気性DHSリアクターを導入した。嫌気性DHSリアクターについて,TOC容積負荷量4.0kg/m3・d以上で運転した104日目から140日目の処理結果は平均してTOC除去率21.4%,TOC比で処理水中の約18.8%の炭素が乳酸,有機酸(酢酸,プロピオン酸,酪酸,吉草酸)等に分解するとともに,原水TOCの約10%が乳酸,有機酸等に変化した。このことから,嫌気性DHSリアクターによる有機物の分解反応及び,酸生成反応は室内実験結果よりも劣るものの,確実に進んでいることが示唆され,煮汁廃液処理工程で発生する余剰汚泥の減量化につながることが期待される。

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