森林資源モニタリング調査データを用いた新潟県の森林モニタリング

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  • Forest monitoring in Niigata Prefecture using National Forest Inventory data of Japan
  • シンリン シゲン モニタリング チョウサ データ オ モチイタ ニイガタケン ノ シンリン モニタリング

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抄録

森林資源モニタリング調査第1期、第2期のデータを用いて新潟県の森林の実態を把握する解析を行った。今回、優占樹種、スギ人工林の収量比数、マツ枯れの動態、ナラ枯れの動態についてとりまとめた。優占樹種は各プロットの胸高断面積割合によって決定した。収量比数は平均直径から上層樹高を推定するモデル式を用いて算出した。マツ枯れについて、松くい虫被害の有無データおよびマツ枯損本数のデータを地域別、標高別に集計した。ナラ枯れについて、ナラ類の本数を集計して、第1期、第2期で比較した。優占樹種の解析から、スギ、アカマツ、コナラ、ミズナラ、ヤマモミジ、ブナなどで構成される林分が新潟県で多くみられることが分かった。スギ人工林の収量比数は、第1期ではプロット数のピークが0.6~0.7であるのに対して、第2期では0.7~0.8に移行していた。マツ枯れ被害は、上越地域から中越地域へと被害地域が移行したこと、また高標高帯へ拡大したことが示された。ナラ類の本数は、県内全地域で減少していた。標高別では、600mまでナラ類の本数が減少していた。本論において、森林資源モニタリング調査データから、新潟県の森林の実態の一部分を把握することができた。

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