模擬的な堰堤からの落下が魚類に与える物理的影響

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  • The physical damage to fishes dropped from a simulated dam
  • モギテキ ナ エンテイ カラ ノ ラッカ ガ ギョルイ ニ アタエル ブツリテキ エイキョウ

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抄録

1.地上4mの位置から水とともに魚を落下させる実験を行い,実験直後から5日後まで飼育を行い魚体へのダメージを観察した。2.落下により魚体にダメージを受けたのは,水深18cmのプラ舟に落下したアマゴ2歳魚の一部を除き,コンクリート路面に直接,塩ビ水槽底面に直接,あるいはコンクリートブロック面まで5cmの水深とした場合であり,落下先の水深が浅いほど魚体にダメージを受けやすいと考えられた。3.カジカ小卵型やアマゴの場合,体サイズが大きい,または高齢であるほど魚体にダメージを受けやすいと思われたものの,体サイズが小さい,または若齢であるほど生残率が低いとした既知の事例とは一致せず,より詳細な検討や知見の蓄積が望まれる。

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